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2021年05月25日更新

はじめてのナチュラルワイン 魅力や選び方を解説

なんとなく知っているようで、よく知らないナチュラルワイン。

ナチュラルワインとヴァンナチュール、ビオディナミは全部同じもの?

ナチュラルワインはじめてだけどオススメは?

自分で選びたいけど、どうやって選んだらいいの?

おまかせください!

この記事を読めば、あなたのナチュラルワインに関する疑問は、きっと解決します。

毎晩の晩酌が日課のシオザワです。

今回は「ナチュラルワインとは?」、「ナチュラルワインの選び方」をお届けします。

編集部がオススメするナチュラルワイン

橋本屋さんの協力の元、編集部が厳選したナチュラルワインをご紹介します。

こちらは特に「ナチュラルワインは、はじめて」という方に、ぜひオススメしたい1本です。

もちろん飲み慣れた方にもオススメです。

La Biancara ラ・ビアンカーラ

Garg’n’go ガルガンゴ【2019】

2,970円

ガルガンゴ2019をオススメする3つの理由

  • ワイン初心者でも飲みやすい飲みやすい微発泡の白ワイン。暖かい時期はよく冷やすと、さらに美味しい。
  • 飲み慣れた方も納得ガルガーネガ種100%。飲み慣れた方も思わず「おっ。このワインいいね!」と言ってしまうような、柑橘系を思わせる、さわやかな風味とミネラル感のバランスの良さ。
  • 贈り物にも丁度いい価格帯税込2,970円。ナチュラルワインを飲むのが、はじめてでも手を出しやすい価格帯。ちょっとしたプレゼントにも丁度いい。

微発泡白ワイン。暖かい時期にピッタリの一本です。
柑橘系を思わせる爽やかな果実感がとっても美味しいです!

ガルガンゴ2019は、イタリアのガンべラーラという地区にある、ラ・ビアンカーラというワイナリーで作られています。

ラ・ビアンカーラは1989年創業と比較的新しいドメーヌです。

ガルガンゴ2019に使用しているのは、100%ガルガーネガというブドウ品種。

とても飲みやすいフリザンテです。

「フリザンテ」ってなんでしたっけ?

「フリザンテ」はイタリア語で「微発泡ワイン」のことです。

なるほど。
あと「ドメーヌ」と「ワイナリー」ってなにが違うんですか?
これもイタリア語なだけ?

「ドメーヌ」は、「自分の畑で作ったブドウからワインを作っている小規模生産者」のことです。
ガンべラーラは、有名なソアヴェの近くなんですよ。

本当だ。よく見ると地図の左側にソアヴェってありますね。
ソアヴェなら飲んだことあります。
飲みやすい白ワインですよね。

ビアンカーラに使用しているブドウ品種は、ソアヴェで使用するメイン品種と同じ「ガルガーネガ」という種類100%なんです。

100%!だから飲みやすいんでしょうか。
これならゴクゴクいけちゃいますよ!

監修者情報

Gトピ!は、情報をわかりやすく解説することを目的としています。
専門性の高い情報は監修者の協力を得て、サイトを運営しています。

この記事を監修してくれたのは、ナチュラルワイン専門店『TAKASAKI WINE SHOP 橋本屋』オーナーの橋本臣一さんです。

※サイト内で紹介しているワインは、Gトピ!編集部がセレクトしたものです。

監修:橋本臣一

ナチュラルワイン専門店『TAKASAKI WINE SHOP 橋本屋』オーナー
石窯バルWADACHI オーナー
『TAKASAKI WINE SHOP 橋本屋』の公式サイトはこちら

ナチュラルワインとは

「ナチュラルワイン」聞いたことはありますが、恥ずかしながら、よく知らないので、まずはそこから教えてください!

誰でも最初は知らないのが当たり前です。
できるだけわかりやすく説明するので安心してくださいね。

よろしくお願いします!

ナチュラルワインの魅力

ナチュラルワインの一番の魅力は、ブドウそのものがもつ美味しさを感じることができることです。

補糖や補酸といった味を調節することがないので、風味は作られた年ごとに変化し、さらに経過年数による変化も楽しみのひとつです。

製造年により醸造方法を変更している生産者もいるため、多種多様な味わいを楽しめます。

生産者ごとに異なる個性を楽しめるのもナチュラルワインの魅力のひとつです。

 

「ワインって違いがよくわからないんだよね」という方は、ぜひナチュラルワインを飲んでみてください。

きっとナチュラルワインが持つ個性的な味わいが、あなたを魅了してくれます。

ナチュラルワインって、どんなワイン?

EUでナチュラルワインの定義を作ろうという動きはありますが、今のところ、世界共通のナチュラルワインの定義というものはありません。

定義がないというよりも、「醸造過程が複雑で、まだ定義できていない」と言った方が正しいかもしれません。

一般的には、自然な製法で作られた、添加物を使用していないものが呼ばれています。

私個人が考えるナチュラルワインとは、ブドウに付いている天然酵母(自然酵母)で発酵させた、補糖や補酸を行わないワインです。

なるほど。違いは酵母なんですね。

化学肥料や化学薬品を使わずに作られたブドウを使用するというよりも、天然酵母を殺さないために化学肥料や化学薬品を使わないといったイメージですね。

「化学薬品を使っていないワインだから美味しい」とか、「補糖や補酸をしないワインだから美味しい」ということではなく、美味しいワイン作りを追求していった、結果だと考える方が自然です。

化学薬品・化学肥料不使用や添加物を使用しないのは、美味しいワインを作る手段であって、目的ではありません。

ナチュラルワインと普通のワイン。なにが違うの?

ナチュラルワインと普通のワインの違いを教えてください。
できるだけ、わかりやすくザックリと!

まず普通のワインというのを、近所のスーパーで手軽に買える大量生産品とします。

大量生産品のワイン生産は、化学肥料や化学薬品を用い、現代的に管理された農園で、収穫量を増やすためのブドウ作りが行われています。

添加物(補酸・補糖)でブドウの品質(風味)を整えるために行っています。

アラビアガムのような安定剤を添加しているワインもあります。

発酵を安定させるために、人工的に作られた培養酵母と呼ばれる酵母で発酵させます。

常温コンテナでの輸送に耐えられるよう、規定量ギリギリの酸化防止剤を添加します。

一般的に大量生産品のワインは、このように作られています。

一方、ナチュラルワインは、天然酵母を殺さないように化学肥料や化学薬品を使用せずにブドウを育てています。

補糖や補酸を行わないため、ブドウの収穫量よりも風味の質を優先して育てられます。

ナチュラルワインは、ブドウに元々ついている天然酵母で発酵させます。

酸化防止剤は、ほんの少しだけ添加し、温度を保てるリーファーコンテナで輸送します。

ナチュラルワイン

  • 天然酵母のための自然な農法
  • 収穫量よりもブドウの品質を重視した農法
  • 天然酵母だけで発酵
  • 酸化防止剤の使用量は極力減らす

大量生産品のワイン

  • ブドウの品質よりも収穫量を確保するための農法
  • 人工の培養酵母で発酵
  • 添加物(補糖・補酸)で味を調える
  • 多量の酸化防止剤や安定剤を使用

ナチュラルワインとビオワインは違うもの?同じもの?

「ビオワイン」という言葉も見聞きします。
ナチュラルワインとビオワインは別物なのですか?

各国のナチュラルワインとビオワインの呼び方

ナチュラルワインとビオワインは、よく混同されているのですが、別の物です。

ビオワインにも世界共通の定義はありません。

日本でビオワインと呼ばれるものは、有機農法で作られたブドウから作られるワインを指します。

有機農法のブドウから作られていれば、醸造過程には制約がありません。

ナチュラルワインビオワイン
ブドウ栽培化学肥料・化学薬品不使用有機農法
酵母天然酵母(自然酵母)規定なし
添加物(補糖・補酸)使用しない規定なし
亜硫酸塩添加不使用〜微量規定なし

つまり、ビオワインは有機農法で育てられたブドウから作ったワインというだけで、ナチュラルワインではないのですね。

そういうことになります。

ナチュラルだから体にいいってホント?

「ナチュラル = 体にいい」みたいなイメージがあるのですが、本当に体にいいのでしょうか?

ナチュラルワインといっても、やはりアルコールですので、体にいいということはありません。

ですが、同量を飲んだ時に大量生産品のワインよりもナチュラルワインのほうが「体への負担が少ない」と言われています。

残念ながら「ナチュラル = 体にいい」というのは、イメージでしかありません。

二日酔いしないってホント?

「ナチュラルワインは二日酔いしない」と聞いたこともありますが本当ですか?

酸化防止剤として添加している亜硫酸塩が少ないので、二日酔いしにくいと言われていますが、やはりアルコールですので、飲みすぎれば二日酔いになります。

「同量を飲んだ時、大量生産品のワインよりもナチュラルワインの方が二日酔いしにくい」くらいに考えておいた方がいいですね。

亜硫酸塩(酸化防止剤)は体に悪いの?

「亜硫酸塩は体に悪い」といった情報を見聞きしますが、亜硫酸塩は本当に体に悪いのですか?

ヴァン・メトード・ナチューレのロゴ。右側は亜硫酸塩無添加、左側は亜硫酸塩30mg/Lであることを示している

硫黄が水分に溶けた状態のものが亜硫酸塩です。

もちろん多量に摂取すれば人体に有害ですが、ワインに含まれている亜硫酸塩は他の食品の含有量よりも低量です。

食品名亜硫酸塩使用基準
かんぴょう5.0g/kg未満
乾燥果実(干しぶどうを除く)2.0g/kg未満
干しぶどう1.5g/kg未満
コンニャク粉0.90g/kg未満
乾燥じゃがいも ゼラチン ディジョンマスタード0.50g/kg未満
果実酒(ワイン)0.35g/kg未満

厚生省 各添加物の使用基準及び保存基準(pdf)

 

名前からして体に良さそうな雰囲気はありませんが、実は亜硫酸塩は添加しなくても、ワインが発酵する過程で自然に発生してしまうんです。

しかし、ワインに添加された亜硫酸塩の多くは、糖分と結合して人体に無害化すると言われています。

とは言え、「亜硫酸塩の摂取量は減らしたい」と思いますよね。

そんな方には、大量生産品のワインよりも、亜硫酸塩添加量が少ないナチュラルワインがオススメです。

亜硫酸塩の利用が一般化する以前は、硫黄を燃やした時に発生するガスを封入していたそうです

いいもの = 高価なのでは?

ナチュラルワインの良さは、よくわかってきたのですが、ひとつ心配点があります。
「いいもの = 高価」というイメージがあるのですが、ナチュラルワインは我々庶民でも手が届く価格なのですか?

ナチュラルワイン醸造家の多くは、「美味しいワインを適正価格で飲んでもらいたい」という信念のもと、ワインをリリースしています。

なので、多くのナチュラルワインは「2,000円〜6,000円」という価格帯に収まります。

何万円もするわけではないんです。

美味しいワインが高くても6,000円。

これは適正価格と呼んでいいと思いませんか?

美味しいワインが2,000円台〜なら、気軽に飲めていいですね。

橋本屋は、「気取らず、枠にとらわれず、気軽に飲める」をコンセプトにしています。
ぜひ気楽に楽しんでください。

ナチュラルワインの種類(赤・白・ロゼ・オレンジ・スパークリング)

ワインは赤や白など種類によって特徴があるのも魅力ですよね。

ナチュラルワインも普通のワイン同様に、赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、オレンジワイン、スパークリングワインと種類があります。

聞いたことがある方も多いと思いますが、赤は肉料理、白は魚貝や鳥料理によく合います。

種類の違いによる特徴や魅力

種類の違いによる特徴や魅力

  • 赤ワインブドウを果皮ごと破砕して作るワイン。 使用されるのは黒色のブドウ品種。 赤い色は果皮に含まれるアントシアニンという色素によるもの。
  • 白ワインブドウの果皮を取り除いて作るワイン。 使用されるのは主に白ブドウと呼ばれるブドウ品種。 有色の果皮を持つブドウの果汁から作られることもある。
  • ロゼワインピンク色のワイン。 一般的な製造方は、赤ワインがほどよく色づいたら、果皮などを取り除くマセレーションと呼ばれる製造法。 赤ワインと白ワインを混ぜてロゼとする製造法は、シャンパン以外では認められていない。
  • オレンジワインオレンジ色のワイン。 ロゼワインとは逆に、白ブドウを使用して赤ワインの製法で醸造する。 元々はアンバーワインと呼ばれていたもの。
  • スパークリングワイン多量の二酸化炭素を含むワイン。 製造法は、瓶内で二次発酵させるトラディショナル(シャンパン)方式、タンク内で二次発酵させるシャルマ方式のほか、トランスファー方式、炭酸ガスを注入する方式がある。

「オレンジ」って馴染みがないのですが、どんなワインですか?

白ブドウを使って赤ワインの醸造方法で作ったワインがオレンジワインです。
オレンジワインの特徴は料理との相性の良さです。

料理に合わせやすいのはありがたいですね。

「赤ワインでは重すぎ、白ワインでは軽すぎ」といった料理にもオレンジワインは合わせやすいです。
これはロゼにも言えることですね。

迷ったらとりあえず、オレンジかロゼを買っておけばいい感じですか?

そうですね。
迷ったらオレンジかロゼがオススメです。

編集部オススメのナチュラルワイン

La Biancara ラ・ビアンカーラ

Garg’n’go ガルガンゴ【2019】

2,970円

暖かい時期にピッタリな微発泡白ワインです。
柑橘系を思わせる爽やかな果実感がとっても美味しいです!

スペシャルサンクス:TAKASAKI WINE SHOP 橋本屋

最後に、今回の記事を監修していただいた、TAKASAKI WINE SHOP 橋本屋を紹介いたします。

TAKASAKI WINE SHOP 橋本屋は、2020年12月にオープンしたばかりの、ナチュラルワイン専門店です。

橋本屋さんのコンセプトは、「ナチュラルワインを気取らず、枠にとらわれず、気軽に飲める」

 

毎週土曜日には、有料試飲会「百聞は一飲にしかず」(1,500円)を実施中。

飲んだことのないワインは、買うのをためらってしまいがちですが、試飲できるなら気に入ったワインをその場で買って帰ることができますね。

有料試飲会「百聞は一飲にしかず」ぜひご参加ください!

試飲できるのはうれしいですね。
高崎駅から徒歩9分なので、飲んだ後に電車で帰りやすいのもありがたいです。

ワインの販売は群馬県高崎市にある実店舗とオンラインショップで行っています。

お店では、この記事を監修してくれた橋本臣一さんが、あなたのワイン選びのお手伝いをしてくれます。

フェイスブックインスタグラムメールなどで気軽に質問することができます。オンラインの質問にもていねいに答えてくれるので、安心してお買い物できます。

 

群馬県にお住まいの方へオトクな情報があります。

オンラインショップでは群馬県内限定で送料無料

実店舗にお越しの方は表示価格の1割引での販売となっています。

これはうれしいですね!

店内全体がワインセラーのようになっているので、ぶっちゃけ長居すると寒いです。
ワイン選びに訪れるなら、シャツや上着の用意をオススメします。

住所:〒370-0826 群馬県高崎市連雀町131
電話:027-324-0141
営業時間:11時~20時
店休日:日曜

この記事を書いた人

コラム作成チーム

Gトピ!編集部

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